NHK大河「真田丸ー第28話 受難 」秀次事件でとばっちりを受けた3人の大名

瑞泉寺絵縁起

何かしらの罪(確執説、謀反説など )で秀吉の不興を買った秀次は高野山の青巌寺(のちの金剛峰寺)で近臣と切腹し、多くの家臣や妻らも処刑または切腹を命じられます。そして、秀次の身内だけでなく、秀次と仲良くしていた大名たちもこの騒動に巻き込まれます。絶対権力者であった秀吉の後継者と目されていた秀次ですから、お近づきになっておこうと思うのはごく自然な流れで、乗る馬を間違えると大変なことになる戦国時代は恐ろしいですね。

被害者その1 細川忠興

細川忠興は秀次の家老前野景定の舅だったことと、秀次から多額の借金をしていたため、秀吉に嫌疑をかけられていましたが、すぐに娘を離縁させ、徳川家康にお金を借りて秀吉に返納したので事なきを得ます。

被害者その2 伊達政宗

伊達政宗は日ごろから、秀次と仲良くしていたことと、秀次の家老であった栗野秀用がもともと政宗の家臣であったので、秀次への加担を疑われます。政宗は居城岩出山城からすぐに上京して、詰問使前田玄以らの訪問をうけますが、政宗は世渡りがうまく、豊臣家への忠誠のため秀次に誠心誠意奉公していただけであったと弁明したので、秀吉に許されます。秀吉は、秀頼への忠誠を命じ、伏見城下町に屋敷を構えて妻子と家老、1000名の家来を常駐させるよう命じます。

被害者その3 最上義光

秀次事件の当初、最上義光 は娘の駒姫(15歳)を秀次に嫁がせたところでした。駒姫はまだ秀次の寝所に上がっておらず、まだ側室になっていなかったこともあり義光は必死に助命嘆願を行いましたが、処刑に間に合わず駒姫は処刑されてしまいます。最愛の娘を殺されてしまった母親の大崎氏は駒姫の後を追うように亡くなっています。また、秀次に加担した疑いをかけられた義光は前田利家、上杉景勝らとともに起請文を出しますが、疑いがはれず謹慎処分となります。義光はかなり追い詰められた状況であったと推測されています。義光の謹慎処分はほどなく解けますが、秀吉への恨みはかなり深かったとみえ、この後、秀吉ではなく、徳川家康へ傾斜していきます。

秀次事件のとばっちりを受けた3名の大名は関ケ原の戦いでは徳川家康側である東軍についています。この三人以外も事件の被害者は数知れず、秀次事件は、有力大名の豊臣政権から精神的離反を招き、逆に徳川家康に傾斜する結果を招きます。秀吉の死後、求心力を欠いた豊臣政権は徳川家康に乗っ取られ、その後、崩壊へと向かいます。

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