NHK大河「真田丸ー第25話 別離」弟秀長の死去により崩壊へ向かう豊臣政権

第25話 別離は全50話の大河ドラマの中間地点となります。残された大きな山は、関ヶ原の合戦と大坂の陣。この二つの大イベントを描くために必要な人物描写が入ってきそうです。

さて、天正19年は秀吉のとって大きな存在である人物が死を迎え秀吉の元を去ります。秀吉待望の嫡男の鶴松と、相談役のような存在であった千利休、豊臣政権の屋台骨を支える弟の秀長です。

別離

鶴松の病と必死の祈祷

天正19年1月に鶴松は病になり、秀吉は全国の寺社に病気平癒の祈祷を命じます。鶴松は一度は回復するものの、再び病になり秀吉自身は東福寺で祈祷していましたが、8月5日、淀城にてわずか3つ(数え年)で夭折します。落胆した秀吉は髻(もとどり:ちょんまげ)を切り喪に服します。秀吉は、祥雲寺を鶴松の菩提寺として建立し、鶴松の玩具などを寄贈しました。

千利休の切腹

天正19年に突然秀吉の怒りを買い堺の屋敷に蟄居させられます。有力大名であった弟子たちが助命のため奔走しますが叶わず、天正19年2月28日に切腹して果てます。千利休の切腹理由については、「大徳寺の楼門2階に利休の木造を設置し、その下を秀吉に通らせたため」など諸説ありますが確定する資料は存在しません。

秀長の死は痛恨の極み

上記二人よりも豊臣政権へ大きなインパクトを与えたかもしれないのが豊臣秀長の死です。天正18年から体調を崩し、小田原討伐には参加していません。天正19年1月22日に享年52で病死しました。譜代の家臣を持たない秀吉を長年支え、数少ない信頼を置ける家臣であった秀長は秀吉にとってとてつもなく大きな存在であったに違いありません。自身を正してくれる存在が居なくなった天下人は、これから破滅的な政策を打ち出していくことになります。

鶴松と利休と秀長の死が豊臣政権の終わりの始まりのような気さえしますが、軋む豊臣政権の存続に死力を尽くす者と、豊臣政権を乗っ取ろうとする者の駆け引きが今後のストーリーの中心になりそうですね。

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