NHK大河「真田丸ー第17話 再会」秀吉があの手この手で家康に上洛を要求

竹林院16話では茶々に気に入られて困っていた信繁ですが、真田の危機を悟った信繁が、ラストで「この女を利用してやろう」的な表情で茶々を凝視していましたね。策士信繁はどんな手で、故郷の真田家を守るのでしょうか。かたや秀吉は、天下を盤石なものとするために、妹・旭を使って家康に対し策を弄します。この旭(朝日姫)は一体どういう女性なのでしょうか。少し説明してみましょう。

旭は豊臣秀吉の異父妹(同父妹という説もある)である女性です。当時秀吉は、織田家筆頭家老であった柴田勝家をさくっと下し、織田家の主導権を自分のものにしましたが、老獪な徳川家康には苦戦します。そこで秀吉が家康を懐柔するためにとった手段の一つが政略結婚でした。天正14年(1586年)秀吉は、旭が当時すでに結婚していたにもかかわらず強制的に離縁させて、家康と結婚させてしまいます。当時、家康は45歳、旭は44歳でした。他にも秀吉は実母である大政所を家康の人質とするなど策を弄して、根負けした家康はようやく上洛することとなります。

お兄さんの秀吉の手札として良いように使われ続けた旭ですが、家康の元でも休まる事はなく、嫁いでわずか2年後には別居し、4年後には病気のために亡くなってしまいます。政略結婚は、当時の武家の女性としては当然の事とはいえ、もともと旭は農家の女の子ですから、お兄さんの秀吉の天下取りによって人生を翻弄された一人といえるのではないでしょうか。

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