NHK大河「真田丸ー第16話 表裏」秀吉の家臣団に組み込まれた真田信繁。馬廻衆ってなに?

騎馬武者

真田丸16話では信繁は、秀吉に気に入られ「馬廻衆(うままわりしゅう)」に編成されるという筋書きになっているようです。さて、馬廻衆は秀吉家臣団の中の位置づけはどのようになっていたのでしょうか。本記事では大まかな秀吉の家臣団の概要について説明したいと思います。

一門衆

秀吉の親族で構成されたグループで、秀吉の兄弟や親類、正室寧(ねい)の親類をかきあつめた家臣団です。秀吉の弟長秀、甥の秀次、浅野長政など。

与力衆

秀吉の主君であった信長から与えられた家臣で、初期の秀吉の軍隊の中核を成していたと考えられています。蜂須賀小六、竹中半兵衛、黒田勘兵衛など。

子飼衆

秀吉に子どもの頃から使えていた人たち。秀吉の元で手塩にかけて教育され豊臣家(羽柴家)を支える人材として育成された人たちです。代表的な武将は加藤清正、福島正則、加藤嘉明。

馬廻衆

馬上の大名(大将)の周りを固めて護衛、伝令の役割を担っていた騎馬武者です。平時には大名の側近として護衛と時には事務を担っていました。武芸に秀でたものが抜擢されました。

黄幌衆(黄母衣衆)や赤幌衆(赤母衣衆)

幌説明画像馬廻からより優秀な者が抜粋され、黄や赤の幌指物(ほろさしもの)の着用を認められた、選りすぐりの精鋭部隊。秀吉は信長の幌衆に倣ったといわれます。代表的な武将は一柳直末(ひとつやなぎ なおすえ)、神子田正治(みこだ まさはる)など。

出身地による派閥

尾張衆

出身地により区分され、秀吉家臣団の中では、最も古株にあたるグループです。代表的な武将は山内一豊など。

美濃衆

信長の美濃侵攻の時に秀吉が懐柔して臣下とした人たち。代表的な武将は仙石秀久、蜂須賀小六、竹中半兵衛など。

近江衆

秀吉が湖北(琵琶湖の北側)に赴任した時に家臣に組み込んだ人たち。代表的な武将は片桐旦元、大谷吉継、石田三成など。

馬廻とは、秀吉親衛隊と言う事で秀吉の最側近と言う事になります。信繁が馬廻に加えられたという事で、秀吉にどれほど気に入られていたのかを描く回となりそうです。

秀吉の一番大きな弱点と言えば、信長や家康のように先祖から受け継いだ古参の家臣団を持っていなかった事ではないでしょうか。秀吉の家臣は秀吉が一代で築き上げたものです。全ての臣下が新参と言う中でも、尾張衆、美濃衆、近江衆は古株であったため、豊臣家を支える中枢の家臣団となります。大きな戦がほぼ無くなってきた大坂城築城後の当時、戦場で活躍する武将に代わり事務作業が得意な石田三成などの事務系武士が勢力を伸ばしてきます。この石田三成らが現場の武将と対立していく事が今後、関ヶ原の戦いに発展していくわけですが、それは物語の終盤の事となりますね。

【おまけ】賤ヶ岳七本槍(しずがたけのしちほんやり)

天正11年に秀吉が柴田勝家を下した賤ヶ岳の戦において、抜きん出た軍功をあげた武将。福島正則、加藤清正、加藤嘉明、脇坂安治、平野長泰、糟屋武則、片桐且元の7名の事。

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