約1300年前から続く小さな温泉街「城崎」には守護寺である「温泉寺」があります。城崎温泉駅から風情ある大谿川沿いを歩いて約15分で「温泉寺」の麓に到着します。奈良時代から続くと伝わるこの温泉地は 天平10年(738年)に道智上人が1000日間修行した後、温泉(現在のまんだら湯)が湧き出したのが始まりとされています。「温泉寺」は道智上人により開かれ、「末代山温泉寺」という山号と寺号は時の天皇 聖武天皇により名付けられました。
温泉地は病気を治す保養地
温泉地は現在ではリゾート地となっている場所が多いですが、元来温泉地は、病気を癒すための湯治客が訪れる地でした。城崎温泉では、まず温泉寺にて道智上人にお参りをして、入湯作法を教わってから、湯杓を授かり、それをもって入湯していました。湯治客は病気が治ると、その湯杓を温泉寺に返納して帰っていったそうです。
麓には立派な山門と薬師堂
温泉寺の麓には豊岡市指定文化財の山門と登録有形文化財の薬師堂があります。山門に垂れている白い紐は、現在御開帳中のご本尊と繋がっています。( 城崎温泉 温泉寺ブログによると、7月末頃撤去されるそうです。)
温泉寺への2つのルート
温泉寺の麓から階段を登るか、ロープウェイで行くかが選べますが、健康な方なら階段約450段を登る方が雰囲気があっておすすめです。
階段はゆっくり上れば大丈夫。
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