ヴェネチア産のレースガラスの壷が発見されていることから(レースガラスは日本でここでしか発見されていません)、なかなか優美な生活をしていたと思われますが、秀吉の小田原討伐の一環として(というか本丸である小田原城を揺さぶるために)1590年7月24日に上杉景勝・前田利家・真田昌幸らの部隊1万5千人に徹底的に叩き潰されています。そのとき氏照は、本城である小田原城に詰めていたので城主と主戦力部隊以外が全滅させられています。その後、小田原城も無血開城し責任者一同切腹させられていますね。もちろん氏照も。ここで、北条氏滅亡です。
八王子城はなにより高尾駅からバスが便利で経済的
新宿駅から高尾駅まで京王線またはJRで行けます。北口からバスが出ているので、平日であれば「霊園前」下車。そこから坂道を徒歩15分くらいで城跡の入り口付近まで行けます。土日祝日であれば、八王子城跡行きバス(1時間に一本)が出ているので、それに乗りましょう★
北口の1番乗り場
土日祝日ー高尾駅から八王子城方面行きバスの時刻表
休みの日は城跡に行ってくれるバスが出ています!
(2015年5月現在)
北口の1番乗り場
平日ー高尾駅から八王子城方面行きバスの時刻表
城跡へ行くには、霊園前下車
(2015年5月現在)
最新の時刻表はここから見てください。
八王子城の歴史が一瞬でわかるガイダンス施設
城を楽しむにはまず城の歴史背景から!ガイダンス施設があるので、そこで小田原城の紹介ビデオを見るのがオススメです!ここにレースガラスの複製が飾られています。今見てもきれいなガラス細工なので、当時としてはぶっ飛ぶ美しさだったのだろうと思いますよ!ここには、きれいなトイレと2階に休憩できる場所があるのでバスの時間調整などでの利用も便利です。
ガイダンス施設を出て、坂を上っていくとボランティアガイドさんがいる管理棟があります。ここに100名城スタンプもあります。ここでガイドをお願いすると1時間ほどガイドしてもらえます。城内はガイドさんが一緒じゃないと見れないエリアがあるので、お願いしたんですが、今はタケノコ狩りの時期なのでガイドさんがいても入れなかったですw城ファンにまぎれてタケノコ泥棒が来るそうですよ。そういえば、群馬の金山城でもタケノコ泥棒と間違えられた事あるわーw
今も専門家の間で決着がつかない八王子城の遺跡と復元された建造物
大手門跡
昭和63年に発掘調査されて石畳が発見されていますが、埋め戻されたので現在は見る事ができません。
曵橋(ひきはし)
追手門から伸びる通路から城をつなぐ敵が来たら落とす橋です。復元されたものがあったのですが、危ないから通行止めで渡れなかったのですが、今は撤去されています。今は新しい橋の再建計画が出ているそうです。
御守殿の滝
こちらは、八王子城落城の時に自刀して身投げしたとされる滝です。心霊スポットとしても有名です。でもさ自刀してるのになんで身投げすんだよ?って思うんですよ・・・しかも、高低差がなさすぎる・・・これ飛び込まないでしょ?
虎口(こぐち)
こちらは、埋め戻されずに当時の階段がそのまま利用されています。破損がある場合は修復復元されています。ここは階段の一番上のほうが幅が広く作られています。遠くから見ると上が広いけど、下から見上げるといい感じに見えるように設計しています。この技法パルテノン神殿とか思い出しますね。
御守殿跡
氏照の館と来賓施設があったとされる場所です。池と枯山水の遺跡が発見されています。ここでレースガラスや高級な明製の皿などが発見されています。
現存の石垣
御守殿跡から謎の獣道みたいなところ登っていくと、現存の石垣がかなりいい感じで拝めます。この獣道たまに道がわからなくなるのでお勧めできませんが、無事に登っていくと松木曲輪にたどり着きます。できれば、石垣みたらそのままUターンして戻るのが妥当です。
八王子神社
京都から訪れた妙行(みょうこう)という修行僧が、深沢山(後の八王子城)の山頂の岩屋で修行をはじめたところ、色々省略した後、牛頭天王と8人の王子が登場して、「この辺の事、頼んだよ!」っていわれた事が起こりとされています。八王子の地名はここに由来するとされています。
まじめな話はこちらで
本丸跡
山の頂上にある狭い曲輪跡です。登ると「こんなもん?」って思うかもしれませんが、だいたいの山城はそんなもんです。
八王子城のまとめ
数ある山城の中でも、なかなか見応えのあるお城だと思います。でも秀吉の侵攻に備えると言いつつも、荒々しい山城ではなくて、優雅なお庭とか作ってますね。なんか平和な土地だったんだろうなーと想像してしまいますね。フルで見学したい場合はタケノコの時期ははずしましょー