長野県の青木村にある子檀嶺岳(こまゆみだけ)には、真田昌幸の山城で上田と松本をつなぐ関門青木峠から敵の侵入を防ぐ重要な支城がありました。第二次上田合戦において、徳川秀忠の別働隊が美濃への移動時に側面を攻撃されないように、また通路を確保するべく攻めるも惨敗したという歴史が残る、難攻不落感がハンパない山城です。
バスから登山口まで徒歩何分だ?
上田駅から青木へ行くバスは1時間に1本です(千曲バス青木線の時刻表)。それに乗り込み25分で当郷バス停に到着。当郷管社コースの登山口までは徒歩で向かいますー。歴史を感じる土蔵や日本家屋が並ぶ情緒のある風景の中を歩いて上ると、登山者のための休憩所があります。
登山口前の休憩所からの眺め。すでにここでもかなりの高度でいい眺めです。
そこを左に少し登ると、獣除けの扉が閉まっています。立ち入り禁止!?と思いきや出入りするときはちゃんと閉めてくださいねとの事でした。当郷バス停から登山口までは約45分です。ここから登山スタートです。
下から見る子檀嶺岳は難攻不落にしか見えないけど実際は?
看板には頂上まで2時間と書いてあります。事前に入手したマップによると90分だったのでそんなにかからないと踏んで登頂開始!登山道はよく整備されていて登りやすいです。最初はね、、、
ところが突然、激しくワイルドになります。子檀嶺岳の真骨頂はここからですかねー。登り始めるとすぐに鳥居があります。やっぱり子檀嶺岳はここからなんだ!落ち葉とヌルヌルの土で滑りやすいので注意しながら登山。ドンドン急になっていきます。
最後の方は周りの木を掴みながらじゃないと登れないくらい急です。道が折れ曲がっているところが判別しにくいので、目印にピンクのリボンを結んでくれています。これがないと確実に迷いますね!この子檀嶺岳、難攻不落も甚だしい険しすぎる山城です。地面の土も崩れやすく道幅も獣道の様に狭いので気をつけないと足を踏み外して山の斜面を落ちそうです。(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
秀忠別働隊そりゃ負けますよね〜
足元は滑りやすいし、上からなんか落とされたらそのまま、谷底まで落ちますねー。こんなところで戦うとか、よくわかりませんー。攻める方が一方的に不利です。こんな山城を勢いだけで攻めても、落とせるわけないよー徳川秀忠さん。などと一人思いながらそろそろ山頂ー!
ここを尾根伝いに行けばおそらく山頂のお社があると思われますが、日が傾いてきたのでやむなく撤退ー。登山者の写真など見ていると山頂からの見晴らしは抜群の様ですねー来春に再度挑戦してみたいものです。
冬の登山は日照時間に注意です
子檀嶺岳のトレッキングは普段から山歩きに慣れている人であれば問題なく歩ける里山登山の分類には入るかと思いますが、その辺の里山とは一味違うぞという感じで行った方が良いと思いますよ。11月中旬だと日照時間もかなり短くなります、16:30には下山できている様に登るのがよさそうです。
バス停からのトレッキングマップを作ってみた
今回は到着時間が遅くなってしまって出番が無かったのですが、本来予定していたコースのトレッキングマップです。午前中からの登山であれば十分行けるコースだと思いますよ。子檀嶺岳トレッキングコースマップ