①彦根城は400年の時を乗り越えてなお大規模に現存している数少ない城郭
日本にある天守が現存するお城はわずか12城。それらの城も小さなお城が多い中、大大名であった井伊氏の居城である彦根城は天守閣だけでなく、石垣、櫓、堀など城を形成する大部分がしっかり現存している非常に重要な文化遺産です。現在の滋賀県にあたる近江彦根藩を治めるお城であり、また西日本に対して徳川幕府がにらみを利かせる重要拠点であったと考えられます。
②ひこにゃんはゆるいけど、キャラ設定はゆるくないw
彦根城はすばらしいお城なのですがなんとなく華がないのがたまに傷。そこに登場したのがゆるキャラの草分けひこにゃんです。彦根城は知らなくても、ひこにゃんは知っているという人も少なくないのでは?ひこにゃん見た目はゆるいですが、設定はかなりしっかりしています。2代藩主井伊直孝が白猫に手招きされて落雷を免れたという伝説をもとに白猫のひこにゃんがうまれたとか。そしてかぶっている兜は彦根城城主のもの。現城主はひこにゃんということなのでしょうか??ひこにゃんゆるくないですよね…
③安政の大獄と桜田門外の変で有名な井伊直弼のお城といえばわかる?
幕末に安政の大獄で対抗勢力を弾圧しまくったあげく、桜田門の前で出勤途中に暗殺されてしまった井伊直弼が彦根藩の15代目の藩主であり彦根城の城主でした。井伊直弼は正妻の子どもではない上に兄弟がたくさんいたのでほとんど日の目を見ずに、彦根でお茶をたてて生きていたのですが(あだながチャコポン!)、ある日突然彦根藩の藩主になることになり幕政につきます。藩主になると江戸にお引っ越しして江戸城に毎朝出勤します。大名も大変ですよねー。ちなみに井伊直弼のお墓は東京の世田谷区豪徳寺にあります。
④お城といえば神社。護国神社で御朱印でうれしさ倍増
大きなお城の隣にはなぜか護国神社がある事が多いです。ここ彦根城もお城の隣に立派な護国神社があります。大きな城跡だと必ずと言っていいほど神社が隣にあるので、お城巡りと同時に御朱印巡りもおすすめです。お城に隣接する神社は現在の敷地だと隣なのですが、本来はお城の縄張りの内側にあるもので戦国時代には戦勝祈願、家内安全などを願って建立されていたものと思われます。
⑤壮大な石垣がつらなる巨大な城郭から城主の個性を垣間みる
戦国のお城といえば石垣です(西日本限定ですが)。400年という歴史があるお城だけに石垣にも時代があります。野面積みという石を整形しない積み方の石垣と、やや余裕が出てきた時代には石を整形して見栄えが良い感じにする打ち込みはぎという積み方が登場します。古い時代の石垣に継ぎ足したり修理したりするときに新しい時代の石垣が混ざっていきます。石垣を見るだけでもお城の歴史をかいま見る事ができます。さらに、彦根城には超巨大な城郭でなければみられない、そそり立つ石垣の連なりがあります。石垣の見せ方もお城によって個性がありとても面白いのです。彦根城は派手さはなく質実剛健な印象を与えるものです。井伊家の人はとても真面目だったんだろうなーと想像させる石垣です。
おまけ★彦根城お掘り巡り
井伊家ゆかりの御好屋形船(おすきやかたぶね)が彦根城内堀を運行しています。お掘りは巨大で歩いて見て回ると疲れちゃいます。屋形船で回れば目線も違って違う景色のお城が楽しめますね。
彦根城お掘りめぐり
彦根城は駅からのアクセスがミラクルに良い!
彦根駅から大手道っぽい道を通って登城できるというミラクルコースが用意されている彦根城。謎の「キャッスルロード」という名前になっています。景観を配慮した和風建築のお土産物屋さんが立ち並ぶ町並みは雰囲気も抜群!キャッスルロードで買い物を楽しみながらお城に行くのも楽しそう。